健康保険組合(健保)向けのテレアポ攻略法5つ|健保への新規開拓に悩む方へ

健康保険組合向けのテレアポ攻略法

この記事でわかること

  • 健康保険組合(健保)への営業が、ほかの業界と違う理由
  • 健保に話を聞いてもらい、予算に入れてもらうための5つの攻略法
  • 電話する時期・当てる相手・切り口・断られたあとの動き方

このコラムは、次のような方に向けて書いています。

「健保向けの商材なのに、商談しても『来年度に検討します』で止まり、そのまま連絡が途絶えてしまいます」
「担当の方は前向きだったのに、『上が慎重で』と見送りになりました。何が足りなかったのか分かりません」
「健保に電話しても『今のもので足りています』と断られてばかりです」

健保への営業には、ほかの業界とは違う勝ち筋があります。この記事では、健保に話を聞いてもらい、予算に入れてもらうための考え方と、現場でそのまま使えるやり方を5つにまとめます。

前提:健保は「1年に1回の予算で、担当者を通して買う」相手です

最初にお伝えしたいのは、健保で商談が進まないのは、商材の良し悪しだけが理由ではないということです。

健保は、大企業や同業種の会社が集まって作る、会社員とその家族のための医療保険の運営者です。全国に約1,400あり(健保連「令和8年度予算早期集計」では1,364組合)、1組合ずつが別の予算と別の決め方を持っています。健保への営業は、約1,400の小さな会社に1社ずつ売るのと同じ形になります。そのうえで、健保には次の4つの性質があります。

健保への営業が、ほかの業界と違う4つの理由

1年に1回の予算で買う

新しい事業は、秋に選び、冬に予算を組み、2月ごろの組合会・理事会で決まる。この時期を逃すと、次の機会は1年後になる。

担当者を通さないと上に上がらない

決めるのは常務理事や理事長でも、原案を書くのは現場の担当者。担当者が「良い」と思わなければ、話はそもそも上に届かない。

事務局が小さく、人が入れ替わる

事務職員が5人未満の組合が約6割(健保連「健康保険組合の現勢」令和7年3月末)。1年たつと担当者が代わり、前の話を知らない人に一から説明することも多い。

新しいお金が出にくい

予算の段階で約7割の健保が赤字を見込んでいる(健保連、令和8年度予算)。新しい事業を入れるには、別の事業を削るか、予備費や補助金を使うことになる。

4つとも、行き着く答えは同じです。健保には「いつ」「誰に」「何を理由に」話すかを、相手の1年と決め方から逆算して決める必要があります。商材の説明がどれだけ上手でも、時期と相手を外せば「来年度に検討します」のまま止まります。

なお、会社員とその家族の医療保険には、健保のほかに協会けんぽと共済組合があります。名前は似ていても、営業のしかたはまったく違います。

種類 主な加入者 営業のしかた
健保組合 大企業・同業種の会社員とその家族 組合ごとに予算があり、1組合ずつ営業する。この記事の中心
協会けんぽ 中小企業の会社員とその家族 営業先は全国47の支部。調達は公告で、企画競争か見積競争になる
共済組合 公務員・私立学校の教職員 手続きは官公庁に近い。予算の時期が健保より早く、夏には来年度の検討が始まる

POINT

健保のテレアポは、話し方の工夫より先に、相手の1年と決め方をどこまで分かっているかで勝負がつきます。ここからは、それを電話と商談に込める5つのやり方を解説します。

健保の1年から逆算する。年度の途中は小さな金額で入る

よくある失敗は、季節を問わず同じ話をすることです。春に「来年度の予算に入れてください」と言っても早すぎ、年明けに言っても、もう予算は固まっています。健保の1年は、おおむね次の3つの時期に分かれます。

健保の多くは、秋に事業を決め、12月ごろに予算の案を作り、2月の組合会で承認します。ただし実際に決まっているのは、組合会よりずっと前の、9〜11月の内部の話し合いです。秋に来年度の話をしていない健保は、その年の予算にはまず入りません。逆に、春から夏に一度でも商談しておいた健保は、秋に「来年度に向けて」と話を戻しやすくなります。6〜7月は前年度の決算の組合会や監査で忙しい健保があり、11月は健保のイベントや予防接種の準備で手がふさがりがちです。

そこで、電話の中で最初に「年度の途中でも入れられるか」を確かめます。答えによって、その先の道が分かれます。

年度の途中が難しいと言われたときの一言

「承知しました。では来年度に向けて、ご予算を検討される前の9月ごろに、改めてお時間をいただけますか。その際は、組合会に向けてどんな資料があるとよいかも伺えればと思います」

年度の途中に無理に押し込まないことも大事です。準備の足りないまま入れて、うまく回らずに評判を落とすより、来年度にきちんと入れた方が、その健保とも周りの健保とも長く付き合えます。

POINT

健保では、商談の数より「いつの予算に入れる話をしているか」を決めることが先です。小さく始めるか、秋に来年度の話をするか。どちらに進むかを、最初の電話で決めます。

決めるのは常務理事・理事長。最初に味方にするのは現場の担当者

健保の決め方は、ほとんどの場合、次の順番で上がっていきます。最後に決めるのは上の人ですが、最初に動かすのは現場の担当者です。

担当者・保健師
保健事業の担当者が原案を書く。この人が「良い」と思わないと上に上がらない
事務長
内容を確かめる。窓口やまとめ役になることも多い
常務理事
日々の判断をしている実質の決裁者。母体の会社の人事を兼ねていることも多い
理事長・理事会・組合会
最終の決裁。理事長は母体の役員が兼ねていることがほとんどで、新しい仕組みに慎重なことが多い

商談でよくある止まり方は、「担当者は乗り気なのに、理事長が慎重」です。担当者が上に話を持っていっても、上の人は営業の場にいなかったので、良さが伝わりません。だから、担当者を味方にしたうえで、常務理事や事務長を早い段階で商談に入れることが要になります。

NG 担当者を飛ばす

担当者が慎重だからといって、理事長に直接電話する。窓口を飛ばされた担当者は面目をつぶされ、その健保との話はそこで終わる。

OK 担当者を通して上を呼ぶ

担当者に「常務理事にも一度お聞きいただけると、ご説明の手間が省けると思うのですが」と頼み、担当者の顔を立てたまま上の人に同席してもらう。

上の人に同席してもらうための決めごと

同席は3つの場面で頼む

アポを取るとき、日程が決まったあとの確認のメール、2回目の商談を組むとき。一度で断られても、場面を変えて頼み続ける。

止まっていたら、かける相手を変える

事務長で断られていた健保なら、次は常務理事を呼んでみる。だれに何と言われたかを記録に残しておく。

決裁の流れを、最初の商談で聞く

同じ金額でも、常務理事の一言で決まる健保と、委員会・理事会・組合会を全部通す健保がある。思い込まずに必ず聞く。

会議の資料は、担当者と一緒に作る

上の人は商談に出てこないことも多い。「理事会では、どんな資料があると通しやすいですか」と聞き、こちらで資料を用意して担当者に渡す。

資料づくりを持ちかけるときは、売り込みに聞こえない聞き方をします。

理事会・組合会に向けた資料を相談するときの聞き方

「少し勉強させていただきたいのですが、こうした新しい事業は、普段どのような流れで、どんな資料をもとに決められていますか。ご担当者様がご説明しやすいように、こちらで用意できるものがあれば作らせていただきます」

もうひとつ見落としやすいのが、健保の外の審査です。健保が前向きでも、母体の会社の情報管理やシステムの部署が、個人情報やセキュリティの確認を求めることがあります。確認の項目は数十にのぼることもあり、ここで何か月も止まる健保も珍しくありません。個人情報をどこで持ち、何をつなぐのかを先に説明できるようにし、確認の書類は早めに出せるよう用意しておきます。全部を一度に通そうとせず、対象や範囲を絞って始めると通ることもあります。

POINT

健保の商談は、担当者との1対1で進めるほど止まりやすくなります。担当者を味方にし、上の人を早く呼び、上の人を説得する材料を一緒に作る。この3つで、商談が組合会まで届くようになります。

商材の説明より先に、その健保の課題を知る。データヘルス計画は必ず読む

健保の多くは赤字で予算を組んでいて、新しい出費にはとても慎重です。断りの中で一番多いのも「今のもので足りている」です。この相手に商材の良さだけを説明しても、「それは、うちに必要ですか」で止まります。入口は、商材の良さではなく、その健保が自分で課題だと考えていることから作ります。

健保の課題を知るうえで、何を売る場合でも必ず読んでおきたいのが「データヘルス計画」です。健保は6年ごとに、自分たちの健康課題と、それに対する事業と目標をこの計画にまとめ、組合会で決めたうえでホームページなどで公開しています。今は第3期(2024〜2029年度)の途中で、2026〜2027年度が中間の見直しの時期にあたります。

データヘルス計画を、営業の前に必ず読む理由

健保が自分で書いた「困りごと」だから

業界全体でよく言われる課題が、その健保の課題とは限らない。計画を読めば、その健保が何を問題だと考えているかが本人の言葉で分かる。

予算を通すときの「理由」になるから

新しい出費は、組合会や理事会で理由を説明しないと通らない。計画の課題や目標に結び付いた提案は、担当者が上に説明しやすくなる。

話す言葉がそろうから

計画に書かれている言葉で話すと、「うちのことを調べてきた」と伝わる。担当者に「どの話か」を一から説明してもらう手間も省ける。

見直しの時期が、新しい話のきっかけになるから

中間の見直しでは、うまくいっていない事業の手直しや、新しい打ち手を探す健保が出てくる。その時期に合わせて話を持っていける。

計画は長い資料ですが、営業の前に全部を読み込む必要はありません。見るところを決めておきます。

計画で見るところ 分かること 電話や商談での使い方
健康課題 その健保が何を一番の問題と考えているか 最初の一言で、その課題に触れる
重点の事業と目標 どこに予算と人手を割こうとしているか 自社の商材が、どの事業や目標を後押しできるかを一文にする
事業の評価・振り返り うまくいっていない事業や、手が回っていないところ 「この部分でお困りではないですか」と、具体的に聞く
実施の体制や周知のしかた 事務局の人数、母体の会社との連携、加入者への案内の手段 導入したあとの手間や、担当者の負担の話につなげる

計画とあわせて、健保のホームページや機関誌、公開されていれば事業計画や予算の資料にも目を通します。計画に書かれた課題の大きさと、今どれくらいお金や人手をかけているかが見えてくると、提案の金額や規模の当たりも付けやすくなります。

一方で、計画に書かれていない困りごとも健保にはあります。健保の事務局は人数が少なく、日々の事務や問い合わせへの対応に追われ、新しいことを始める余裕が無いことも多い。計画を読んだうえで、電話や商談では次のような目の前の事情も聞き取ります。

お金

赤字の中で、どの出費を減らしたいか

費用が減る話は、予算が無い健保にも聞いてもらえる

事務の手間・人手

少ない人数で、どの仕事に手が回っていないか

担当者の負担が減る話は、担当者を味方にしやすい

母体の会社との関係

母体が健康づくりにどれだけ力を入れているか

母体の後押しがあると、上の人が動きやすい

電話での聞き方にもコツがあります。はい・いいえで答えられる聞き方をすると、相手は「はい、やっています」で話を閉じてしまいます。

NG はい・いいえで終わる聞き方

「〇〇の取り組みは、されていますか?」

OK 中身を話してもらう聞き方

「計画で〇〇を課題に挙げていらっしゃいましたが、今どのように進めていらっしゃいますか?」

健保の事務局は、新しい仕組みに詳しい人ばかりではありません。専門の言葉や横文字を避け、身近なものにたとえて話すと、「イメージがわいた」と言ってもらえることが増えます。

そして、課題は1つに絞ります。根っこの課題が分かった健保で、説明をそこだけに絞って組み直したら、常務理事も交えて一緒に考える場になった。逆に、最初に聞いた課題とは別の話ばかりを押して外した。どちらも、健保の営業でよく起きることです。

POINT

健保には、商材の説明より先に「その健保の課題」から入ります。データヘルス計画は、その課題を健保自身の言葉で教えてくれる資料です。何を売る場合でも、電話の前に必ず目を通します。

断りは「時期」として残し、前に断られた健保にこそかけ直す

健保の断りの多くは、商材そのものへの拒否ではありません。「今年度は予算が無い」「年度の途中は入れられない」「今は体制が変わったばかり」のように、時期が合わなかっただけのことがほとんどです。だから、断られた健保を営業リストから外すのはもったいない。断りは「いつならいけるか」という時期として残し、その時期にもう一度当てます。

実際、前に話したことのある健保は、新しい健保より受付で止められにくく、アポにもなりやすい傾向があります。健保の数は限られているので、新しい健保に同じ年にかけすぎると、翌年以降にかける先が無くなってしまいます。年数がたつほど、勝負は「新しい健保を何件見つけるか」より、「断られた健保をいつ、どう戻すか」に移っていきます。

担当者・常務理事の交代

前の担当者に断られていても、新しい担当者にはもう一度一から話せる

上の人の交代が、方針が変わるきっかけになる

補助金・予算の余り

国や健保連の補助、組合会のあとに残った予算

「予算が無い」が動く一番の材料になる

別の切り口

前回と違う困りごと(費用、事務の手間など)で提案し直す

同じ商材でも、入口を変えると戻ってくる

かけ直すときは、前回の断りをそのまま入口にします。断られたときの事情を覚えていると伝わるだけで、相手の受け止め方が変わります。

前に断られた健保にかけ直すときの一言

「以前お電話した際は、年度の途中でご予算が難しいと伺っておりました。ちょうど来年度のご予算を検討される前の時期ですので、改めてご案内できればと思いまして。〇日か〇日で、お時間をいただけないでしょうか」

気を付けたいのは、小さな金額で試してもらう提案の出し方です。まだ話したことのない健保には入口として効きますが、一度断った健保に同じ提案を何度も出すと、「前に断ったのに」と受け止められます。前に断られた健保には、金額より、前回と違う切り口を持っていきます。

健保でよくある断りへの返し方も、相手の事情を分かったうえで組み立てます。

健保でよくある断りと、返し方

「今のもので足りている」

置き換えを迫らず、今のものでは手が届いていない部分を聞く。組み合わせて使う形を出せると話が続く。

「費用対効果は?」

その健保の予算や事務の手間に置き換えて、数えやすい形で示す。期待を上げすぎる数字は出さない。

「年度の途中は無理」

来年度に向けた打ち合わせを打診し、9月にかけ直す日を決める。無理に押し込まない。

「特に考えていない」

理由を問い詰めても明確な答えは返ってこない。理由より時期を聞き、次にかける日を決める。

そして一番大事な決めごとは、電話の中で、次にかける日を決めて終えることです。「また機会があれば」で切ると、その健保にかけ直すきっかけは二度と来ません。「では9月の初めに、改めてお電話しますね」と日付で切り、記録に残します。

POINT

健保の断りは、多くが「今ではない」という意味です。断りを時期として残し、きっかけが来たら別の切り口でかけ直す。その積み重ねが、数の限られた健保の市場で長く結果を出し続ける一番の近道です。

健保の世界は狭い。評判と断りの記録を次の年につなげる

健保は、同じ地域・同じ業界・同じ母体のグループの健保と、日ごろから情報を交換しています。評判は、良い方にも悪い方にもすぐに回ります。

同じ地域の健保

「同じ県の健保がうまくいったら、うちも考える」と、近くの健保の結果を見てから決める

同じ業界・グループの健保

グループの会合で「期待したほどではなかった」と聞けば、様子見に回る。良い話なら紹介につながる

地域の連合会・実務の会議

勉強会や実務担当者の会議で話題になり、関心を持った健保から声がかかる

このつながりは、営業にとって両刃の剣です。周りの健保から「思ったほど効果が出ていないらしい」と聞いた健保は、どれだけ良い資料を持っていっても首を縦に振りません。逆に、導入した健保の担当者が周りに良い話をしてくれれば、こちらから電話しなくても声がかかります。入れた健保で結果を出すことが、次の健保への営業になります。

そのために、導入の前から期待を上げすぎないことが大事です。良い数字ばかりを見せると、そこに届かなかったときに「思ったほどではない」という評判になります。できること・できないことをはっきり伝え、約束したことを確実に守る方が、長い目で見て評判を守れます。

健保は常に情報を集めているので、勉強会やセミナーにも来てもらいやすい相手です。補助金の使い方のように、健保にとって役立つ話を入口にすると、電話ではつかまらなかった健保とも接点ができます。契約した健保にあいさつに伺い、同じグループの健保を紹介してもらう、という広がり方もあります。

もうひとつ、同じ健保に何年もかけ続ける営業では、電話の件数より、記録の中身が効いてきます。接触の回数が少なくても、決定的な断りを受けている健保もあれば、何度も断られていても次の年に期待できる健保もあります。電話の結果の印だけでは見分けがつかないので、次のことを必ず残します。

残すこと なぜ残すか
だれに断られたか(役職) 次は相手を変えてかけられる。担当者の交代にも気付ける
断りの中身 時期・予算・今使っているもの・評判のどれかで、かけ直す切り口が変わる
次にかけてよい時期 「来年度も声をかけてよい」と言われた健保を取りこぼさない
予算の時期と決裁の流れ 次の年に、何月に誰に話せばよいかがすぐ分かる
今使っている会社やサービス 組み合わせの提案や、契約の切り替え時期を狙える

POINT

健保の営業は、1年で終わる勝負ではありません。入れた健保で結果を出し、断られた健保の事情を記録に残す。その2つが、次の年の評判と、かけ直しの材料になります。

うまくいった例・いかなかった例

ここからは、健保への新規開拓で、何をして、何が分かったかを紹介します。特定を避けるため、健保の名前や商材の名前は伏せています。

うまくいった例

一度断られた健保に、別の切り口でかけ直した電話

状況

同じ目的の他社のものをすでに入れていた健保。最初の商談では「入れ替えると現場が混乱する」と言われ、見送りになった。

やったこと

断りの理由を記録に残し、翌年、健保の費用を減らすという別の切り口でアポを取り直した。そのとき、常務理事にも同席を頼んだ。

分かったこと

次の年度の理事会で導入が決まった。同じ商材でも、入口を変えれば戻ってくる。前回の断りの中身を残していたから、切り口を選び直せた。

うまくいった例

母体の会社の審査で止まった話を、範囲を絞って通した例

状況

理事会では導入がほぼ決まっていた。ところが母体の会社の情報管理の部署の承認が必要で、審査の書類は膨大だった。

やったこと

いきなり全体で入れるのではなく、対象を一部に絞った形にして、改めて審査を受けた。

分かったこと

母体から「その範囲なら導入してよい」と承認が下りた。健保の外の審査は、全部を一度に通そうとせず、範囲を絞ると通ることがある。

いかなかった例

1年以上かけて組合会の資料まで作ったのに、見送りになった商談

状況

担当者とは何度も打ち合わせを重ね、組合会に出す資料まで一緒に作った。

起きたこと

最後の段階で、常務理事が周りの健保から「思ったほど効果が出ていない」と直接聞いていたことが分かり、見送りになった。

分かったこと

健保同士の評判は、こちらの資料より強い。提案の資料は、最新の事例や、うまく使えている健保の話に差し替え続ける必要がある。そして何より、入れた健保で結果を出すことが、次の営業を左右する。

3つの例から言えること

健保のテレアポは、一度の電話や一度の商談では決まりません。断りの中身を残し、時期と切り口を変えて戻り、上の人と周りの健保まで見据えて動けるかで結果が変わります。

医療・健康の分野での支援事例は「医療・ヘルスケアの営業代行実績」にまとめています。

まとめ:健保のテレアポは「時期」と「次に会う理由」で決まります

健保は、1年に1回の予算で、担当者を通して買う相手です。だからこそ、押さえるべきことははっきりしています。

健保のテレアポで押さえること

  • 健保の1年から逆算し、年度の途中は小さく、来年度の話は秋に終える
  • 担当者を味方にし、常務理事・事務長を早く商談に入れる
  • データヘルス計画を読み、その健保の課題から入口を選ぶ
  • 断りは時期として残し、前に断られた健保にこそかけ直す
  • 入れた健保で結果を出し、評判と断りの記録を次の年につなげる

どれも土台にあるのは、健保の1年と決め方を分かっているかどうかです。その理解を電話と商談に込められれば、予算の固い健保でも、話を聞いてくれる相手は確実に増えていきます。

よくある質問

健保に営業するなら、何月に電話すればよいですか?
来年度の予算に入れたいなら、9〜10月までに話を終えておくのが目安です。多くの健保は9〜11月に来年度の事業を選び、12月ごろに予算の案を作り、2月ごろの組合会で決めます。4〜8月は、常務理事の決裁で済む小さな金額や予備費なら年度の途中でも入れられる健保があるので、その確認と、秋に向けた種まきの時期にあてます。
健保では、誰が導入を決めますか?
多くの健保は「担当者・保健師が原案を書き、事務長が確かめ、常務理事が判断し、理事長・理事会・組合会で決まる」という順番です。実質の決裁者は常務理事であることが多い一方、担当者が良いと思わなければ話は上に届きません。担当者を味方にしたうえで、常務理事や事務長に早めに同席してもらい、組合会に向けた資料を担当者と一緒に作るのが近道です。決裁の流れは健保ごとに大きく違うので、最初の商談で必ず聞きます。
一度断られた健保に、もう一度電話してもよいですか?
かけ直すのがおすすめです。健保の断りの多くは「今年度は予算が無い」「年度の途中は難しい」のような時期の問題で、商材そのものへの拒否は多くありません。担当者や常務理事の交代、補助金、前回と違う切り口などのきっかけで、話が戻ることはよくあります。断られたときに「いつならよいか」を聞き、次にかける日を決めておくと、自然にかけ直せます。

このような状況でしたら、

ぜひセグロスにご相談ください

  • 健保向けの商材なのに、商談が1回で止まってしまう
  • 予算の時期を逃して、毎年「来年度に検討」になっている
  • 前に断られた健保が、営業リストに眠ったままになっている
  • 組合会・理事会に向けた資料づくりまで手が回らない
  • 外注したいが、活動の中身が見えなくなるのが不安
まずは現状を伺い、「どこで詰まっているか」と「次の一手」を整理します。

(外に任せるべきか、自社で直すべきかも含めて整理します)