アポが取れないときの原因の切り分け方|どこで落ちているかに悩む方へ

アポが取れないときの原因の切り分け方 どこで落ちているかを分ける

この記事でわかること

  • アポが取れないとき、最初に切り分けることと、そのための結果の残し方
  • つながっていないときの3つの原因と打ち手
  • 断られた理由を集計して、言い回し・売り込む点・当てる相手のどれを直すかを決める進め方

このコラムは、次のような方に向けて書いています。

「アポが取れず、何を直せばよいか分からない」
「話し方を変えてみたが、結果が変わらない」
「始めたときから、ほとんどアポが取れていない」

アポが取れないとき、まず話し方を直したくなる方は多いはずです。ただ、アポが取れない原因は、話し方だけにあるとは限りません。前は取れていたのに取れなくなった場合も、最初から取れない場合も、どこで落ちているかを切り分けないと、打ち手は決まりません。

先に結論を書きます。アポが取れないときは、まず「つながってすらいない」のか、「つながって断られている」のかを分けます。つながっていないなら、番号と、ねらう相手の選び方を見直します。つながって断られているなら、断られた理由を集計し、理由に合わせて打ち手を決めます。

まず「つながっていない」か「つながって断られている」かを分ける

原因の場所によって、打ち手がまったく変わる

アポが取れないときに最初に見るのは、入り口のところです。担当者につながってすらいないのか、つながったうえで断られているのか。この2つでは、疑うところも打ち手もまったく違います。

状態 疑うところ 打ち手の方向
つながっていない 番号、ねらう部門や担当の役割、
営業リスト
正しい番号を探す、
ねらう部門や役割を変える、
営業リストを作り直す
つながって
断られている
話し方の言い回し、
商材の伝え方
断られた理由を集計し、
言い回しや売り込む点を見直す

つながっていなければ、話し方を直しても変わらない

担当者につながっていない段階で、話し方を直しても結果は変わりません。話を聞いてもらう前のところで、止まっているためです。話し方を直すのは、つながって断られていると分かってからです。

数字は「つながった割合」と「つながったあとにアポになった割合」に分けて見る

切り分けるときは、かけた件数に対するアポの割合だけを見ていても、どこで落ちているかは分かりません。架電からアポまでの道のりを2つに分け、それぞれの割合を見ます。

架電
営業リストの番号にかける。ここで、番号の不備・担当者の不在・受付での断りが起きる
つながる
かけた件数のうち、担当者と話せた割合を見る。番号の選び方や、受付での話し方が表れる
アポになる
担当者と話せた件数のうち、アポになった割合を見る。伝えている中身が響いているかが表れる

全体のアポの割合が同じでも、担当者につながった割合が低いのか、つながったあとが低いのかで、直す所は正反対です。2つを分けて見れば、「話を聞いてもらう入口に立てているか」と「立ったあとに、伝えたいことが伝わっているか」を、別々に確かめられます。

POINT

アポが取れないときは、まず「つながっていない」か「つながって断られている」かを分ける。
どちらかによって、疑うところも打ち手もまったく変わる。

切り分けるために、架電の結果を分けて残す

切り分けは、架電の結果が残っていて初めてできます。「かけたけれど、だめだった」とひとまとめにせず、1件ごとに、どこで止まったかを分けて書き残します。分け方は、次の5つが基本です。

結果の分け方 どこで止まったか 見直す所
不通 番号がつながらない、すぐに切れる 番号の不備。正しい番号を探す
不在 担当者が席にいない、外出している かける時間と、かけ直す日の決め方
受付で断られた 担当者を呼び出す前に止まった 呼び出す部門や担当の役割
担当者に断られた 話はできたが、アポにならなかった 断られた理由。言い回しや売り込む点
アポ 日程が決まった 同じやり方を続ける

「不在」と「受付で断られた」は、どちらも担当者と話せていない点では同じです。ただ、不在ならかける時間を変えれば届く見込みがあり、受付で断られているなら呼び出す相手から考え直す必要があります。分けて残しておかないと、この違いが見えません。

断られた理由も、同じように選べる形で残します。そのうえで、相手が言った言葉そのものを書く欄も、別に設けておきます。数えるための欄と、言葉を残す欄を分けておくと、集計もしやすく、言い回しを直すときの手がかりも残ります。

断られた理由を集計するときの決めごと

選べる形で残す

断られた理由は、あらかじめ決めた種類から選んで残す。自由に書くと、同じ理由でも書く人ごとに言い方が変わり、数えられない。

件数で並べる

印象に残った1件の断りに合わせて直さない。1件だけの声に合わせて直しても、結果はほとんど変わらないことが多い。

少ない件数で決めない

数件の結果は参考にとどめる。同じ傾向が重なってから、直すかどうかを決める。たまたま良かった結果も、同じように扱う。

相手の言葉も残す

種類を選ぶ欄とは別に、相手が言った言葉をそのまま残す。その会社だけの事情か、業界に共通する話かを見分ける材料になる。

つながっていないときは、3つに分けて見る

番号の不備でつながらない

番号が古い、間違っているなど、そもそも番号に不備がある場合です。この場合は、正しい番号を入手するところから始めます。

番号は合っているが、担当者につながらない

番号は合っていて、担当者を呼び出しているのに、つながらない場合です。大手の会社になるほど、代表番号からでは担当者につながりにくく、担当者までの道のりが長くなりがちです。この場合は、担当者に近い直通番号を探しに行きます。

直通番号は、代表番号にかけたときに聞き出せることもあります。代表番号しか分からないときは、そのことを先に正直に伝えたうえで、担当の部署の番号を尋ねます。この前置きを置くことで、担当の部署の直通番号を教えてもらえることがあります。

代表番号から、担当の部署の番号を尋ねるときの前置きの例

「恐れ入ります。こちらの番号しか存じ上げておらず、ご担当の部署の番号をお伺いできればと思いまして、お電話いたしました」

工場や事業所を持つ会社では、本社の番号から担当の部門までたどり着けないことも多くあります。その場合は、本社では「どの部署・どの拠点がこの件を見ているか」を聞くことだけに集中し、案内された部署と番号を、次にかける先として営業リストに残します。

担当者が席にいないときは、戻る時間や、席にいることが多い時間帯をその場で聞き、営業リストのかけ直す日に書き込みます。折り返しの電話は、ほとんど来ないものと考えて、かけ直す日時はこちらで決めます。かけ直すまでの間も、空けすぎない方がアポになりやすい傾向があります。

受付で断られる

担当者を呼び出す前に、受付で断られてしまう場合です。この場合は、呼び出している部門や担当の役割が合っているかを見直します。

「その件は本部で決めています」「親会社でまとめて見ています」と言われる場合も、呼び出している相手が決める立場にないという合図です。店舗や事業所ではなく本部に、子会社ではなく親会社にと、決める所に当て直します。

つながらない理由 打ち手
番号の不備 正しい番号を入手する
担当者につながらない 担当者に近い直通番号を探しに行く
(大手ほど、代表番号からは遠い)
受付で断られる 呼び出す部門や担当の役割を見直す

POINT

つながっていないときは、番号の不備・担当者につながらない・受付で断られるの3つに分ける。
どれかによって、番号を正すのか、探しに行くのか、相手を見直すのかが変わる。

つながって断られるときは、断られた理由を集計する

理由を見ないことには、打ち手は決まらない

担当者につながって断られているなら、断られた理由を集計します。理由を見ないことには、何を直せばよいかは決まりません。理由ごとに分けて、多いものから打ち手を考えます。

小さな打ち手:言い回しを変える

理由によっては、言い回しを少し変えるだけで変わることがあります。断られる前に、先回りして一言添えるのが基本です。

断られた理由 言い回しの例
今は必要ない 断られる前に、「今すぐというよりも、少し先のお話なんですが」と前置きを入れる
他社を使っている 「比べる意味でも、一度お話だけ聞いていただけませんか」と伝える

「もう同じような仕組みがある」「似たような話は聞いている」という断りが多いときも、先回りの一言が効きます。相手がすでに何かを使っている前提で、話の入りに置きます。

「もう使っている」と言われる前に置く前置きの例

「すでに御社では、何かしらお使いだと思うのですが」
「こういった取り組みは、もうされているとは思うのですが」

言い回しを変えたあとは、本当に効いたかを確かめます。効くと思って入れた一言が、録音で「言った通話」と「言わなかった通話」を比べてみると、効いていなかったということもあります。何を変えたのかを記録し、変える前と後で、つながったあとにアポになる割合がどう動いたかを見比べます。

大きな打ち手:売り込んでいる点が響いているかを見直す

言い回しを変えても同じ理由で断られるなら、もっと大枠を疑います。そもそも、売り込んでいる点がお客様に響いているのかどうかです。この場合は、言い回しではなく、何を伝えるかから見直します。

断られた理由が、当てている相手の違いを示していることもある

断られた理由を集計すると、言い回しでも売り込む点でもなく、当てている相手そのものが違うと分かることがあります。断りの多くが「うちはそれを扱っていない」「その作業はしていない」なら、相手にとって買う理由がない所に当てています。この場合は、話し方は変えずに、営業リストの選び方を変えます。

言い回しを変える

「今は必要ない」
「他社を使っている」が多い

先回りの一言を添える

売り込む点を見直す

言い回しを変えても、
同じ理由で断られ続ける

何を伝えるかから組み直す

当てる相手を見直す

「扱っていない」
「本部で決めている」が多い

営業リストの選び方を変える

理由を見るときは、言葉どおりに受け取りすぎないことも大事です。「今は必要ない」とまとめていた断りも、よく聞くと「今の時期は予算がない」「年度の初めで忙しい」という、時期の問題であることがあります。時期の問題なら、商材そのものを断られているわけではないので、言い回しを変えるより、かけ直す時期を決めておく方が先です。

新しい事業の営業で、売れるかどうかを確かめている段階での見分け方は「新規事業の営業の立ち上げ方」でも書いています。

POINT

つながって断られるときは、断られた理由を集計してから打ち手を決める。
言い回しで変わるものもあれば、売り込んでいる点から見直すものもある。

うまくいった例・いかなかった例

ここからは、アポが取れないときに、どこで落ちているかを分けて見たことで、打ち手が決まった例と、うまくいかなかった例を紹介します。特定を避けるため、会社名は伏せ、何をして、何が分かったかだけを書いています。

うまくいった例

工場長に、話し方を変えず、かける時間を変えた

状況

工場の設備に関わる仕組みを、工場長に案内していた。工場長は会議や打ち合わせで席を外していることが大半で、取り次ぐ秘書もいないため、本人になかなかつながらなかった

やったこと

話し方は変えず、戻る時間や席にいる時間帯を聞いて、かけ直しを漏れなく入れた

分かったこと

つながりさえすれば、今の話し方のまま、その場で日程を出すところまで進めていた。直すべきは話し方ではなく、かける時間だった

うまくいった例

録音を聞き直し、担当者に届いていない架電を先に分けた

状況

障害福祉の事業所向けのサービスで、アポになる割合を上げようと、話し方を何度か作り直していた

やったこと

架電の録音を聞き直し、つながらない・不在・話して断られた、のどれかに1件ずつ分けた

分かったこと

半分を超える架電が、つながらないか不在で、担当者に届く前に終わっていた。業界でよく言われる「つながりやすい時間帯」も当てはまらなかった。話し方の前に、いつ・どこにかけるかを詰めるべきだと分かり、事業所の種類ごとに、つながる時間を測ることにした

いかなかった例

一度断った相手にも、同じ売り込みで当て直した

状況

健康保険組合向けのサービスで、お試しの導入を前に出した話し方に切り替えた

やったこと

まだ話したことのない先にも、前に断られた先にも、同じお試しの話で当てた

分かったこと

前に断られた先からは「前にも断りましたよね」という断られ方が増えた。お試しの話は、初めての先には効くが、一度断った先には逆に働く。初めての先と前に話した先は、断られた理由も話す中身も分けて扱う

3つの例から言えること

どれも、話し方を直す前に「どこで止まっているか」「どんな相手に断られているか」を分けて見ています。分けて見ると、直す所が話し方ではないと分かることも少なくありません。

まとめ:アポが取れないときは、どこで落ちているかを切り分けることで打ち手が決まります

アポが取れないときは、まず「つながってすらいない」のか、「つながって断られている」のかを分けます。つながっていないなら、番号の不備・担当者につながらない・受付で断られるの3つに分け、番号を正す、直通番号を探す、相手を見直す、のどれかを打ちます。つながって断られているなら、断られた理由を集計し、言い回しを変えるのか、売り込む点から見直すのかを決めてください。

アポが取れないときに押さえること

  • まず、つながっていないのか、つながって断られているのかを分ける
  • つながっていなければ、話し方を直しても結果は変わらない
  • 架電の結果は、不通・不在・受付で断られた・担当者に断られた・アポに分けて残す
  • つながっていないときは、番号の不備・担当者につながらない・受付で断られるの3つに分ける
  • 大手ほど代表番号からは遠いので、担当者に近い直通番号を探す
  • つながって断られるときは、断られた理由を集計してから打ち手を決める
  • 断られた理由が、当てている相手の違いや、時期の問題を示していることもある

よくある質問

前は取れていたのに、取れなくなりました。切り分け方は同じですか?
同じです。前の結果と比べられる場合は、どこが変わったのかが見つけやすくなります。始めたときから取れていない場合も、同じ順番で切り分けてください。
話し方を変えれば、アポは取れるようになりますか?
つながって断られている場合は、効くことがあります。ただ、担当者につながっていない場合は、話し方を変えても結果は変わりません。先に、どこで落ちているかを確かめてください。
断られた理由は、どうやって集めればよいですか?
架電のたびに、断られた理由を記録しておき、それを集計します。理由が残っていない場合は、まず理由を記録するところから始めてください。
断られた理由は、どれくらい集まってから判断すればよいですか?
1件や数件の断りに合わせて直すのはやめましょう。印象に残った1件に合わせて直しても、結果はほとんど変わらないことが多いためです。同じ理由が重なって見えてきてから、言い回しを変えるのか、売り込む点や当てる相手を見直すのかを決めます。
担当者が不在のときは、どうすればよいですか?
戻る時間や、席にいることが多い時間帯をその場で聞き、かけ直す日時をこちらで決めて営業リストに残します。折り返しの電話は、ほとんど来ないものと考えておきます。

業界ごとの支援事例は「業界別の支援実績」にまとめています。

このような状況でしたら、

ぜひセグロスにご相談ください

  • アポが取れず、何を直せばよいか分からない
  • 話し方を変えてみたが、結果が変わらない
  • 担当者につながらず、受付で止まってしまう
  • 断られた理由を集計し、打ち手を決めたい
  • 始めたときから、ほとんどアポが取れていない
まずは現状を伺い、「どこで詰まっているか」と「次の一手」を整理します。

(外に任せるべきか、自社で直すべきかも含めて整理します)