営業リストが尽きた・質が悪いと感じたとき|営業リストの見直し方に悩む方へ

営業リストが尽きた・質が悪いと感じたときの見直し方

この記事でわかること

  • 営業リストが尽きたと考えない方がよい理由と、同じ会社の中で部署や窓口を広げる探し方
  • 一度断られた会社に時期を変えて当て直す残し方と、営業先が少ない商材での量の配り方
  • 質が悪い営業リストとは何か、最初から入れておく欄と、架電しながらの更新のしかた

このコラムは、次のような方に向けて書いています。

「営業リストの会社に、ひととおり架電し終わってしまった」
「狭い業界向けの商材で、営業先の数がもともと少ない」
「営業リストの質が悪く、架電しても結果につながらない」

営業リストの会社にひととおり架電すると、「もうかける先がない」と感じやすくなります。狭い業界向けの商材では、もともと営業先の母数が少ないこともあります。

先に結論を書きます。営業リストが尽きることは、まずありません。「尽きた」という考えを、まずやめましょう。同じ会社の中にも、別の部署や窓口があります。一度断られた会社も、時期が変われば状況が変わっています。母数が少ない商材でも、営業のやり方を変えれば、営業は続けられます。また、営業リストは架電の前に仕上げるだけでなく、架電で得た情報を入れて更新し続けるものです。

営業リストが尽きることはない、と考える

「尽きた」は、多くの場合思い込み

営業リストの会社にひととおり架電しても、営業先が尽きたわけではありません。同じ会社の中にはまだ当たっていない入口があり、断られた会社も、時期が変わればまた営業できます。

母数が少ない商材でも、やり方を変えれば尽きない

狭い業界向けで、営業先の母数がもともと少ない商材もあります。その場合も、営業のやり方を変えれば、営業先が尽きることはありません。

尽きたと感じる理由 実際には
営業リストの会社に、ひととおり架電した 同じ会社の中に、別の部署や窓口がある
一度断られた 半年たてば、状況が変わっていることが多い
もともと母数が少ない 架電の量を抑えて、長く続けられる形にできる

POINT

営業リストが尽きることは、まずない。
「尽きた」という考えをやめるところから始める。

同じ会社の中にも、営業先は1つではない

大手の会社には、複数の部署がある

どういう会社を攻めているかにもよりますが、大手の会社では、営業先が1つの部署とは限りません。商材に関わる部署が、複数ある可能性があります。

窓口になる人を変える

同じ部署でも、窓口になる人を変えて当たるやり方もあります。1人に断られただけで、その会社への営業が終わるわけではありません。

広げ方 中身
別の部署に当たる 大手の会社では、商材に関わる部署が複数あることがある
窓口の人を変える 同じ部署でも、窓口になる人を変えて当たる

部署の名前は、公開されている情報から探す

大手の会社で別の部署に当たるには、まず部署の名前をつかみます。多くの大手は、会社のホームページに組織図を載せています。新聞の人事異動の記事からは、部署の名前や、その部署の上の役職の方の名前が分かることもあります。中期の経営計画や統合報告書を読むと、今どの事業に力が入っているかが見えてきます。新しくできた部署は、特に力が入りやすい部署です。

組織図
会社のホームページで、組織の分かれ方と、商材に関わりそうな部署をつかむ
人事異動
新聞の人事異動の記事で、部署の名前や、新しく就いた方の名前を拾う
経営の計画
中期の経営計画や統合報告書で、力を入れている事業や、新しくできた部署を見る
営業リスト
見つけた部署と番号を、同じ会社の別の行として営業リストに足す

部署の番号が見つからないときは、最初の架電で聞きます。工場や事業所を持つ会社なら、本社では「どの部署・どの拠点がこの件を見ているか」を聞くことに集中し、案内された部署と番号を、次にかける先として営業リストに残します。そのとき聞けた担当者の名前も、一緒に書き込んでおきます。

POINT

同じ会社でも、部署や窓口の人を変えれば、別の入口がある。
1つの入口で断られても、その会社への営業は終わらない。

一度断られても、その会社に二度と営業できないわけではない

半年たてば、状況が変わることが多い

業界にもよりますが、半年たつと、相手の状況が変わっていることは多くあります。会社の一年は、上期と下期に分かれていることが多いためです。上期には課題になっていなかったことが、下期には課題として上がっていることもあります。

担当者が代わっていることもある

断られたときの担当者が、部署の異動で別の方に代わっていることもあります。担当者が代われば、もう一度話を聞いてもらえる機会になります。

時間がたって変わること 営業にとっての意味
上期から下期へ、課題が変わる 前は必要なかった商材が、必要になっていることがある
担当者が異動で代わる 新しい担当者に、もう一度話を聞いてもらえる

断られたその場で、理由と次にかける時期を残す

時期を変えてかけ直すには、断られたときに、その理由を残しておく必要があります。断りの多くは、商材そのものを断っているのではなく、「今は時期でない」という意味です。期の途中で使える予算がない、年度の初めで忙しい、担当が代わったばかりで新しい体制を落ち着かせたい。こうした理由なら、時期が変われば、話を聞いてもらえる見込みがあります。

反対に、「その作業そのものをしていない」のように、相手の状況が変わっても使い道がない断りもあります。断りを残すときは、「物理的に使えない」のか、「相手の状況しだい」なのかを分けておきます。かけ直す先として残すのは、相手の状況しだいの方です。

かけ直すまでの間は、断りの中身によって変わります。半年はひとつの目安で、時期がはっきりしている断りなら、その時期に合わせます。断られてから2か月ほどで話が戻ることもあるので、かけ直す日は必ず営業リストに入れておきます。製造業の会社に向けた、かけ直す間の目安と切り口の変え方は「製造業の失注先の掘り起こし方」で詳しく書いています。

かけ直すときは、前と同じ売り込みを繰り返さないことも大事です。一度断った相手に同じ話で当てると、「前にも断りましたよね」と受け取られます。前回の理由が、今回は変わっていそうだと伝えられる話を用意してから当てます。

POINT

1つの部署に一度断られたからといって、
その会社に二度と営業してはいけないと捉えない。

母数が少ない商材は、架電の量を抑えて長く続ける

全部の先に、一気に架電しない

営業先の数が少ないなら、営業リストの全部に一気に量をかけない方がよいです。1日あたり、1か月あたりの架電の量をあえて減らし、ならすように進めていきます。そうすることで、営業を長く続けられる形になります。

比べる点 一気に全部へかける 量を抑えてならす
架電の量 営業リストの全部に、一気にかける 1日、1か月あたりの量を、あえて減らす
営業リストの減り方 すぐに一巡し、尽きたと感じやすい 一巡するまでに、時間をかけられる
続け方 一巡したあと、営業が止まりやすい 営業を長く続けられる

数が限られているなら、細かく絞りすぎない

営業先が少ないのに、条件を足して細かく絞り込むと、営業リストはさらに小さくなります。営業先が数万件あるなら絞るべきですが、もともと数が限られているなら、絞るより全部に当たり、反応を見て順番を付けた方が取りこぼしがありません。

新しい先と、前に話した先の順番を決めておく

数が限られた業界では、一年の前半に新しい先へ量を寄せすぎると、後半にかける先がなくなります。前に断られた先や、資料を送ったままの先など、一度話したことのある先は、新しい先よりアポになりやすく、受付でも止められにくい傾向があります。新しい先を一気に使い切らず、前に話した先と組み合わせて、一年を通してかける先を残しておきます。

同じ先に短い間で何度もかけ、断りが重なると、相手に悪い印象が残り、時期が来てもかけにくくなります。断りが続いている時期は、無理に量を足さず、いったん止める判断も要ります。

限られた営業リストを長く使うための決めごと

量をならす

1日・1か月あたりの架電の量を先に決め、営業リストを一気に一巡させない。

細かく絞りすぎない

数が限られているなら、条件を足して絞るより全部に当たり、反応を見て順番を付ける。

前に話した先を残す

新しい先だけを先に使い切らない。前に断られた先や資料を送った先と組み合わせる。

同じ会社の中で広げる

つないでもらった先や拠点の情報を残し、同じ会社の中で接点を増やしていく。

POINT

母数が少ない商材は、一気に量をかけず、架電の量を抑えてならす。
そうすることで、営業を長く続けられる。

質が悪い営業リストは、架電で得た情報が残っていない

1つの会社に、入口が1つしかない

質が悪い営業リストは、一言で言えるものではありません。たとえば、1つの会社に1つの当たり方しかできない作りになっていたり、番号が1つしか入っていなかったりするリストです。これでは、別の部署や窓口に当たることができません。

架電で得た情報を残す場所がない

担当者が誰かを書き込む欄がない。前回の架電のあと、次にいつかければよいかが残っていない。会話の中身が、細かく残っていない。こうしたリストでは、架電するたびに一からやり直すことになります。

質が悪い営業リストの例 足りないもの
1つの会社に、1つの当たり方しかできない 別の部署や窓口に当たるための行や欄
番号が1つしか入っていない 直通番号など、ほかの番号
担当者を書き込む欄がない 誰と話したか、誰に当たればよいか
次にいつかけるかが残っていない 次に架電する時期
会話の中身が残っていない 前回、何を話して何を言われたか

架電の前に仕上げ、架電しながら更新し続ける

営業リストは、まず架電の前に仕上げておく必要があります。そのうえで、架電して得た情報をどんどんリストに入れて、更新していきます。この更新ができていないリストが、質が悪い営業リストです。

営業リストを作るときに、最初から入れておく欄

架電で得た情報を残すには、その欄を最初から作っておきます。会社を選んだら、商材に関わる部署と、その部署や拠点の番号を足します。人事異動の情報などから担当者の名前が分かれば、それも足します。名刺に書かれた携帯の番号しか分からない先も、拠点や部署の番号を調べて入れておくと、つながる入口が増えます。

会社
営業先になる会社を選ぶ。業種や規模の区分も、列として一緒に入れておく
部署と番号
商材に関わる部署と、拠点や部署の番号を足す。代表番号だけにしない
担当者
人事異動の情報などから、分かる範囲で担当者の名前を入れる
架電のたびに
話した相手、断られた理由、戻る時間、次にかける日を、架電のたびに書き足す

次にかける日は、架電したその場で決めて書き込みます。「また連絡します」と言われたまま、いつかけるかが決まっていない先は、そのまま忘れられていきます。担当者が不在で戻る時間を聞けた先は、その時間も、かけ直す日と一緒に残しておきます。

POINT

質が悪い営業リストは、架電で得た情報が残っていない。
架電の前に仕上げ、架電しながら更新し続ける。

うまくいった例・いかなかった例

ここからは、営業先が限られた中で営業リストをどう使い続けたか、うまくいった例と、うまくいかなかった例を紹介します。特定を避けるため、会社名は伏せ、何をして、何が分かったかだけを書いています。

うまくいった例

数が限られた装置メーカーで、架電の記録を次の入口にした

状況

半導体の製造装置を作るメーカーに、部品の受託製造を案内していた。営業先の数がもともと限られ、別の工場への取り次ぎや、担当者の不在も多い業界だった

やったこと

営業リストを使い切るのではなく、限られた営業リストをどう使い続けるかを考えた。装置の開発・生産の技術・購買など、話が進みやすい部署を当てる先にし、取り次がれた先、拠点の情報、次に当たる手がかりを架電の記録に積み上げて、同じ会社の中で接点を増やしていった

分かったこと

取り次ぎや不在が多くても、接点の情報が整理されることで、次に何をするかがはっきりした。限られた営業リストでも打ち尽くしにならず、同じやり方を続けられる形になった

いかなかった例

数が限られた業界で、一年の前半に新しい先を使い切った

状況

健康保険組合向けのサービスで、営業先の数がもともと限られていた

やったこと

一年の前半に、新しい先への架電に量を寄せた

分かったこと

後半にかける先がなくなり、アポも減った。断りが重なる先も増え、これ以上かけると次の年にかけられなくなると考えて、新しい先への架電を年の途中で止めた。次の年は、前半に前に断られた先を掘り起こし、後半に新しい先へ、と順番を入れ替えた

うまくいった例

新しい先が尽きたあと、前に断られた先を掘り起こした

状況

同じ健康保険組合向けのサービスで、次の年も、年の半ばに新しい先の営業リストがほぼ尽きた

やったこと

新しい先への架電を止め、前の年までに断られた先の掘り起こしに絞った。断りの多くは時期によるものだったので、来年度に向けた打ち合わせとして、時期を決めてかけ直した

分かったこと

前に断られた先は、新しい先よりアポになりやすく、受付でもほとんど止められなかった。数が限られた業界では、新しい先の数よりも、断られた先にいつ・どう当て直すかで結果が変わる

3つの例から言えること

どれも、営業リストを「使い切るもの」ではなく、架電で得た情報を足しながら、時期を変えて当て直すものとして扱っています。

まとめ:営業リストは、尽きたと考えず、更新し続けることで、営業を続けられます

営業リストの会社にひととおり架電しても、営業先が尽きたわけではありません。同じ会社の中には、別の部署や窓口があります。一度断られた会社も、半年たてば状況が変わっていることが多くあります。母数が少ない商材は、架電の量を抑えて、長く続けられる形にしてください。営業リストは、架電で得た情報を入れて更新し続けてください。

営業リストが尽きた・質が悪いと感じたときに押さえること

  • 営業リストが尽きることはない、と考える
  • 同じ会社でも、部署や窓口の人を変えて当たれる
  • 部署の名前は、組織図・人事異動の記事・経営の計画から探す
  • 一度断られても、半年たてば状況や担当者が変わっていることが多い
  • 断られたら、理由と次にかける時期を残し、前回と違う切り口でかけ直す
  • 母数が少ない商材は、架電の量を抑えて長く続ける
  • 営業リストは、架電で得た情報を入れて更新し続ける

よくある質問

一度断られた会社に、また架電してもよいですか?
一度断られたからといって、二度と営業してはいけないわけではありません。時期が変われば、相手の課題や担当者が変わっていることがあります。別の部署や窓口に当たることもできます。
どれくらい時間をあければ、また架電してよいですか?
業界によって変わりますが、半年がひとつの目安です。上期と下期で、相手の課題が変わることが多いためです。
営業リストを新しく作り直す必要はないのですか?
作り直す前に、今の営業リストでできることを見直してください。同じ会社の別の部署や窓口、時期を変えた架電など、まだ当たれる入口が残っていることが多いためです。
営業先の数が少ないときは、どこまで絞り込めばよいですか?
数が限られているなら、条件を足して細かく絞るより、全部に当たって反応で順番を付ける方が取りこぼしません。そのうえで、1日・1か月あたりの架電の量を抑え、前に話した先と新しい先を組み合わせて、一年を通してかける先を残しておきます。

業界ごとの支援事例は「業界別の支援実績」にまとめています。

このような状況でしたら、

ぜひセグロスにご相談ください

  • 営業リストの会社に、ひととおり架電し終わってしまった
  • 狭い業界向けの商材で、営業先の数が少ない
  • 一度断られた会社への当たり方が分からない
  • 大手の会社の中で、別の部署や窓口に当たりたい
  • 営業リストに、架電で得た情報が残っていない
まずは現状を伺い、「どこで詰まっているか」と「次の一手」を整理します。

(外に任せるべきか、自社で直すべきかも含めて整理します)