外国人材の紹介会社のテレアポ攻略法5選|受け入れ企業の開拓に悩む方へ

この記事でわかること
- 受け入れ企業から見ると、外国人材の紹介の電話が「全部同じ」に聞こえてしまう理由
- 「違う電話」にするための5つの攻略法と、その理由
- アポが取れないときに、どこを見て、どこから直せばよいか
このコラムは、次のような方に向けて書いています。
外国人材の紹介のテレアポには、ほかの営業電話とは違う勝ち筋があります。この記事では、受け入れ企業に話を聞いてもらうための考え方と、現場でそのまま使えるやり方を5つにまとめます。
前提:受け入れ企業には、外国人材の紹介の電話が毎日届いています
最初にお伝えしたいのは、アポが取りにくいのは御社のせいではないということです。
外国人を雇う会社は増え続けています。外国人労働者の数は257万1,037人で、過去最多になりました(2025年10月末時点、厚生労働省「外国人雇用状況」の届出)。受け入れる会社が増えれば、紹介する側も増えます。登録支援機関だけでも1万1,638件が登録されています(2026年10月1日時点、出入国在留管理庁の登録簿)。その結果、受け入れ企業では次のことが起きています。
紹介する側が増える
外国人材の紹介会社、人材紹介、人材派遣が同じ会社に電話する
担当者に電話が集まる
求人票に担当者の名前が載っているので、その人をめがけて電話が届く
「また人材か」と聞かれる
どの電話も「人材の営業電話」としてひとくくりにされる
介護施設などでは、電話もファックスも鳴りやまないという状態です。製造業でも、外国人の紹介や人材派遣の電話は飽きるほど届いています。そこに30番手で同じような電話をかけても、「また同じやつか」と思われて終わるのがオチです。
もうひとつ、つまずきやすいのが在留資格です。受け入れ企業の多くは、在留資格の違いをはっきりとは分かっていません。電話をかける側がここをあいまいにしたままだと、「その仕事はその資格ではできない」というアポのずれが起きます。表を丸暗記するのではなく、「何のための資格か(目的)」で押さえるのがコツです。目的が分かれば、どんな仕事ができるかは自然に判断できます。
| 在留資格 | 目的(ひとことで) | できる仕事のイメージ |
|---|---|---|
| 技術・人文知識・国際業務(技人国) | 海外のプロ人材の力を借りる | 頭を使う専門の仕事(設計・生産技術・品質保証・通訳など)。現場の作業が中心の仕事はできない |
| 特定技能1号 | 日本の人手不足を補う | 人手不足の分野(介護・外食・宿泊・建設・製造など)の現場の実務 |
| 特定技能2号 | 現場のリーダー的な存在 | 分野内の熟練の作業・指導 |
| 技能実習(2027年4月から育成就労へ) | 国際協力。技術を学んで母国に持ち帰ってもらう | 実習計画に書かれた仕事だけ |
| 身分に基づく在留資格(永住者・定住者など) | 身分に対する資格 | 仕事の制限が無い |
※制度は2026年10月時点の内容です。外国人材の制度は毎年のように変わるので、営業先の選び方や話し方も、そのたびに見直す必要があります。
受け入れ企業から見れば、人材紹介も人材派遣も外国人材の紹介も「人材の営業電話」というひとくくりです。会社の強みをどれだけ言っても、他と同じに聞こえてしまいます。
POINT
求人票を読み込み、「御社で働きたい人がいる」という電話の理由を1社ごとに作る
受け入れ企業の担当者の本音は「みんな、いい人材がいますよと言うけれど、具体的には言わない。営業リストの上から同じトークを話しているんだろう」というものです。ここで会社の強みを並べても、「また人材の営業」としか受け取られません。
そこで、会社の売り込みではなく、「御社のこの仕事を希望している人がいる」という、その会社のための電話の理由を1社ごとに作ります。材料は求人票です。
イメージは、入社試験の「なぜ当社なのですか」という質問です。お店のメニューまで調べてきた応募者と、「飲食に興味があります」とだけ言う応募者では、聞く側の受け止め方がまるで違います。電話も同じで、相手の会社のことをどこまで具体的に言えるかで、聞く耳を持ってもらえるかが決まります。
求人票で使う4つの欄
事業内容
会社が掲げていることを、興味を持った理由の軸にする。
仕事内容
任せたい業務が、そのまま求める人物像につながる。ここはそのまま読み上げる勢いでよい。
特記事項・メッセージ
社風や求める人柄が一番よく出る。人物像の言葉はここから拾う。
就業場所・雇用形態
「同じ地域に住んでいる」など、紹介する人の条件に生かす。
NG よくある言い方
「人材総合サービスをしている会社でして、御社って今、人材募集されてますでしょうか……ちょっといい人が紹介できるので、お時間いただければ」
当たり障りがなく、他の人材会社と区別がつかない。担当者につながっても、短い時間で切られる。
OK その会社のための言い方
「御社の得意先の受注管理や納品業務、社内の生産管理や購買管理、それに加えて得意先様との打ち合わせ。こういった多岐にわたる仕事の経験があり、日本語のコミュニケーションでも安心感のある方が、御社で働きたいと希望していたので、お声がけしました」
求人票の仕事内容をそのまま使っているので、「うちのことを見て電話してきた」と伝わる。
求人票の仕事内容を全部読み上げたところ、担当者から「それ、僕が書いた文章じゃないですか」と言われ、そこから話が進んでアポになったこともあります。人物像も、「いい人がいます」というどの会社にも当てはまる一言ではなく、「安全意識が高くて、周りを気持ちよく巻き込める協調性がある方」のように、3〜4つの具体的な言葉で伝えます。
受け入れ企業の側にも「紹介させてくださいと言うけれど、実際は紹介してくれない」という不満があります。だからこそ、具体的な人を思い浮かべられる電話は、それだけで他と違って聞こえます。
POINT
営業リストはハローワーク求人で作り、在留資格に合わない仕事は電話の前に外す
外国人材の紹介の営業は、営業リストで勝負の大半が決まります。おすすめは、ハローワーク求人から営業リストを作ることです。理由は4つあります。
担当者とつながる
担当者の名前と採用の直通番号が載っている
名前で呼び出せるので、誰がかけてもつながる割合がそろう
今募集している会社だけに当たれる
掲載期限は3か月で、更新しなければ消える
今載っている=今募集している会社と分かる
細かく絞れて、トークの材料になる
職種・仕事内容・従業員数・外国人雇用実績まで載っている
仕事内容が、そのまま電話の理由になる
有料の求人媒体には、放置された古い求人も多く、「それ3年前に募集が終わっていますよ」と言われることがあります。今の募集が分かるという点で、ハローワーク求人は外国人材の紹介の営業に向いています。
もうひとつ大事なのが、アポのずれを防ぐことです。技人国と特定技能の取り違えなど、「紹介できない仕事のアポ」は、紹介会社にとって一番困るアポです。これを電話口の判断に任せると、人が判断する以上、必ずぶれます。だから、営業リストを作る段階で、仕組みとして外しておきます。
ただし、機械的に外しすぎると、紹介できる先まで落としてしまいます。外した先の一覧も見直し、言葉の引っかかりで誤って外れた先を拾い直します。また、求人票の仕事は技人国ではできない内容でも、会社のホームページの採用欄に技人国向けの職種(設計など)があれば、そちらで話せることもあります。
POINT
アポの線は「今、人を募集している会社」。外国人への温度感は問わない
「外国人を採りたい」と決めている会社だけを狙いたい、と考える紹介会社は多いものです。けれども、こちらから電話をかける営業で、そうした会社に出会えることはほとんどありません。ハローワークの求人の多くは日本人を想定して出されたもので、電話を受けて「外国人を待っていたよ」という会社は、まずありません。
そこで、アポの線は「今、人を募集しているかどうか」の1つに置きます。募集していれば、提案の土俵に立てます。外国人材を使ってもらうのは商談の役目で、電話はそこにつなぐ役に徹します。バレーボールでいえば、電話はトスを上げる役。シュートを打つのは商談です。
アポにする
- 募集中で、外国人の採用にも前向き
- 募集中だが「外国人はあまり考えていない」
- 募集中だが「有料のサービスは使いたくない」
募集していれば提案の土俵に立てる。外国人のよさや、無料の求人だけでは集まらない・定着しないという悩みは、商談で掘れる。
アポにしない
- 募集が終わっている・募集が無い
- 紹介した実績の無い仕事、在留資格でできない仕事
募集が無ければ紹介も派遣も検討されない。紹介できない仕事は、商談に行っても時間の無駄になるので、営業リストの段階で外す。
ハローワーク求人の「外国人雇用実績」の欄も、使い方に注意が必要です。「あり」の会社は話が早いのですが、「なし」の会社からもアポは取れる傾向があります。「なし」の会社を外すのではなく、かける順番を上げ下げする目印として使うのがおすすめです。
この線で取ったアポは、「求人を出している先へのアポなので、真剣度が違う」と受け止められやすくなります。外国人への温度感が低くても、人を集めに行こうとしている会社なので、商談がしやすいのです。
質問は「募集していますか」だけ。日時まで言い切り、同じ断りが2回来たら引く
どれだけ電話が上手でも、一度断られてから押し返す形では、アポはまず取れません。だから、断る機会を相手に渡さない運び方をします。押さえるのは次の4つです。
断らせない、電話の運び方
質問は「募集していますか」だけ
途中で「外国人の雇用はされていますか」と聞くと、「いや、いいです」で終わる。仕事内容を指定して募集が続いているかを確かめ、「はい」が取れたら一気に話す。
前置きを短く、間を空けない
前置きが長いほど相手は「本題は?」となる。間を置いたところで断られる。
普段どおりの話し方で
「声を高く、語尾を上げて」の話し方は、相手が1日に何度も聞いている。上手すぎる話し方ほど営業の電話に聞こえる。
日時はこちらから言い切る
「いつがよろしいですか」とは聞かない。「〇日の〇時は社内にいらっしゃいますか」と、普通の質問として堂々と聞く。
サッカーでたとえるなら、パスを回し続けてシュートを打っていない状態が一番もったいない。ゴールキーパーが「打っていいよ」と言ってくれることはありません。録音を聞き直すと、話の流れは良いのに日時を出さずに終わっている電話が多く見つかります。締めくくりは、次のような形です。
締めくくりの言い方
「すぐすぐどうこうではなく」「合う合わないで結構です」という言い方には、意味があります。受け入れ企業は「紹介させてください、求人の条件の資料をください」とぐいぐい来る営業にうんざりしています。良ければ良い、合わなければそれで終われる、という余白を見せることで、会ってみようと思ってもらいやすくなります。
一方で、しつこく粘ることはしません。断りは、次の3段階で受け止めます。
1回目の断り
反射
ショッピングモールでチラシを断るのと同じ。言葉に深い意味はない
2回目の断り
警戒
営業の電話ではないかと、身構えている状態
同じ断りが2回
本音として引く
それが相手の本音。ここで丁寧に終えれば、苦情にはならない
引き際まで決めておけば、苦情はほとんど起きません。電話をかけるのが誰であっても、受け入れ企業から見れば「紹介会社からの電話」です。会社の看板に傷をつけないことも、テレアポの大事な役目です。
電話を外に任せるなら、できないことを最初に言い切る相手を選ぶ
外国人材の紹介会社の多くは、すでに営業代行を使った経験があります。そこでよく聞くのが、「最初は『いいアポを取ります』『アポ率もこれくらいいけます』と言われたのに、結局取れなかった」という話です。人材の電話は、営業電話の中でもアポが取りにくい部類です。だからこそ、外に任せるなら、できないことを最初に約束しない相手を選ぶことが一番大切です。見分け方は、次の2つの場面です。
NG 始める前の約束
その場の雰囲気で「できます」「いいアポだけ取れます」と約束する
OK 始める前の約束
条件を厳しくするほどアポは減ることを、正直に伝える。電話の段階で確かめきれない条件は、はっきり断る
NG アポが取れなかったとき
取れなかった理由を説明せず、電話の量を増やすことだけを提案する
OK アポが取れなかったとき
録音や断りの理由をもとに、営業先・トーク・強みの伝え方のどこを直すかを一緒に考える
たとえば「具体的に何名募集していると明確な先だけをアポとして数え、商談のときにその状態でなければ対象外」といった条件は、電話の段階では確かめきれません。こうした条件を引き受けてしまう相手は、あとで「聞いていた話と違う」となりやすいので注意が必要です。
反対に、「御社はこの分野が強いので、まずはここだけでいい」と、得意な分野に絞る助言を率直にしてくれる相手は信頼できます。営業リスト作り、トーク作り、電話をかける人への説明、定例の打ち合わせまでを同じ担当者がつなげてくれるかどうかも、意図が途中でずれないための大事な物差しです。
POINT
うまくいった例・いかなかった例
ここからは、外国人材の紹介会社の新規開拓で、何をして、何が分かったかを紹介します。特定を避けるため、会社名は伏せ、どんな会社だったかだけを書いています。
日本在住の特定技能人材を、介護に紹介する登録支援機関
状況
製造業や外食にも広げたいと考えていたが、強みは介護だった。まずは介護に絞ることにした。
やったこと
トークに、その会社ならではの強みを3つ入れた。日本ですでに働いている人だけを紹介していること、紹介した人の短期の離職が少ないこと、介護福祉士の資格を持つ人も紹介できること。紹介会社どうしが食い合っている地域を避け、別の地域にも当たった。
分かったこと
海外在住の人材を紹介する会社では「日本にいる人を紹介できない」ことで断られ続けた先からも、普通にアポが取れた。同じ受け入れ企業でも、何を強みとして伝えるかで反応が変わる。
外食に強い、特定技能の紹介会社
状況
取引先のほとんどが外食で、大口の取引先の対応に追われて新規開拓に手が回らない状態から、外食・食品製造への新規開拓を始めた。
起きたこと
トークは長い提案型から、想いと人物像を短く伝える形に絞り込んだ。ところが2026年4月13日から、外食業の特定技能1号の新規受け入れが原則停止になった。主力の営業先が一気に無くなり、介護に絞って続けたあと、一旦終了した。
分かったこと
介護のアポはきちんと商談につながっていた。一方で、1つの分野に偏っていると、制度の変更1つで営業先が無くなる。また、決める権限の無い現場の方とのアポは商談になりにくく、外国人の採用は人事が仕切っている会社が多い。
2つの例から言えること
外国人材の紹介・人材業界での支援事例は「人材・採用の営業代行実績」にまとめています。
まとめ:外国人材の紹介のテレアポは「違う電話」を仕組みにできるかで決まります
受け入れ企業には、同じような人材の電話が毎日届いています。押さえるのは次の5つです。
外国人材の紹介のテレアポで押さえること
- 求人票から「御社で働きたい人がいる」という電話の理由を1社ごとに作る
- 営業リストはハローワーク求人で作り、在留資格に合わない先は電話の前に外す
- アポの線は「今、人を募集している会社」に置く
- 断る機会を渡さずに日時まで言い切り、同じ断りが2回来たら引く
- 外に任せるなら、できないことを最初に言い切る相手を選ぶ
この5つを、電話をかける人の腕まかせではなく仕組みにすることで、アポが取りにくい人材の営業でも、ずれないアポを積み上げていけます。
よくある質問
外国人材の紹介のテレアポは、なぜアポが取りにくいのですか?
外国人を雇ったことがない会社にも電話するべきですか?
技人国と特定技能の取り違え(アポのずれ)はどう防げばよいですか?
外国人材の紹介会社・登録支援機関の新規開拓を任せたい方は 営業代行事業の詳細はこちら
このような状況でしたら、
ぜひセグロスにご相談ください
- 求職者の対応や支援の仕事に追われ、新規開拓に人も時間も割けない
- 自社で電話しても、担当者につながらない・アポが取れない
- 前の営業代行で、関心の低いアポや紹介できない仕事のアポが混ざった
- どの業種・地域に営業すればよいか定まらない
- 外注したいが、活動の中身が見えなくなるのが不安
(外に任せるべきか、自社で直すべきかも含めて整理します)