介護・障害福祉向けのテレアポ攻略法5つ|施設・事業所の新規開拓に悩む方へ

介護・障害福祉のテレアポ攻略法

この記事でわかること

  • 介護・障害福祉の施設・事業所に電話がつながらない、話を聞いてもらえない本当の理由
  • 入口の見方・制度の使い方・施設ごとの呼び方・本部への上がり方・時期の、5つの攻略法
  • 「本部で決めています」「今のままで足りています」で止まらない電話の運び方

このコラムは、次のような方に向けて書いています。

「介護施設に電話しても、名乗った時点で『営業なら結構です』と切られてしまう」
「どの施設にも『今のソフトで足りています』『本部で決めています』と言われて、先に進まない」
「特養もデイサービスも障害福祉の事業所も、同じトークでかけているが、何が違うのか分からない」

介護ソフト・機器・人材・食事・設備など、介護や障害福祉の施設・事業所に電話で売るものは数多くあります。この記事では、施設・事業所に話を聞いてもらうための考え方と、そのまま使えるやり方を5つにまとめます。

前提:介護・障害福祉は「介護施設」とひとくくりにしない

最初にお伝えしたいのは、介護・障害福祉への電話が難しいのは、電話が下手だからではないということです。施設・事業所への電話には、もともと次の3つが重なっています。

つながりにくい

人手がぎりぎりで、管理者も現場に入っている。送迎・食事・入浴の時間は誰も電話に出られない

断られやすい

ソフト・人材紹介・設備の営業電話が毎日届き、名乗った時点で「また営業か」と受け取られる

決める人が見えにくい

施設の形と運営する法人で、決める人が施設長・管理者・本部とまるで変わる

うまくいかないのは異常ではなく、正常です。そのうえで、一番よくある失敗があります。それは、特養もデイサービスも訪問介護も障害福祉の事業所も、まとめて「介護施設」として同じ電話をかけてしまうことです。

公的な数字で見ると、電話をかける先は「数が多く小さい事業所」と「数は少ないが1件が大きい施設」に分かれます。運営する法人の形も、種類によってはっきり違います。

種類 全国の数 主な運営の形
訪問介護 約3.7万 株式会社などが7割を超え、小さい会社が多い
デイサービス(通所介護) 約2.5万 株式会社などが半分強、社会福祉法人が3割強
特別養護老人ホーム(特養) 約8,600 ほぼすべてが社会福祉法人
介護老人保健施設(老健) 約4,200 医療法人が4分の3
就労継続支援B型 約1.8万 障害福祉の事業所。1年で7%以上増えている
障害のグループホーム 約1.4万 障害福祉の事業所。こちらも増えている

出どころ:厚生労働省「令和6年介護サービス施設・事業所調査」「令和6年社会福祉施設等調査」(2024年10月1日現在)

社会福祉法人や医療法人は、本部や理事会で予算を決めることが多く、株式会社の小さい事業所は社長や管理者がその場で決めることが多くなります。法人の形を見れば、決める人と予算の時期の見当が付くのです。

また、介護と障害福祉は、別の業界に見えて実は地続きです。同じ法人が高齢者向けと障害者向けの両方を運営していることは珍しくなく、資格も共通で、両方に勤めた経験のある職員も多くいます。介護で作った電話の型は、障害福祉にもかなりの部分を持ち込めます。違うのは言葉です。

NG 障害福祉の事業所で

「作業所さん」「患者さん」「障害者の方々」

外の人だとすぐに分かり、話を聞く姿勢が閉じてしまう。

OK 障害福祉の事業所で

「事業所さん」「利用者さん」

現場の人がふだん使っている言葉で話すだけで、警戒がゆるむ。

NG 制度の話をするとき

「国の制度の関係で」「役所への書類が」とぼかして話す

業界のことを分かっていない営業として扱われる。

OK 制度の話をするとき

「サービス管理責任者」「運営指導」「国保連の請求」と、現場の呼び方で話す

「分かっている人」として、話の続きを聞いてもらいやすい。

POINT

どの種類の施設・事業所に、どの法人が運営する所に電話しているのか。まずここを分けて考えることが、すべての出発点です。

「入っていない所」ではなく「使いこなせていない所」を探す

介護の営業の記事には、よく「介護はアナログで、デジタル化が遅れている」と書かれています。ところが実際に電話すると、何も入れていない施設・事業所はほとんどありません。介護の報酬は電子データで請求する仕組みのため、介護ソフトはほぼどこにでも入っています。公的な調査でも、パソコンの介護ソフトで利用者の情報を入力・保存している事業所は75.4%です(介護労働安定センター「令和6年度介護労働実態調査」)。採用も同じで、無料の求人サイト・ハローワーク・紹介会社のどれかは必ず使っています。

だから、「入っていない所を探して売る」電話は、すぐに行き詰まります。狙うのは、入れてはいるが、使いこなせていない所です。現場には、たとえば次のような「入れたけれど」があります。

記録だけ紙のまま

請求はソフトなのに、記録は紙。夜勤の間にメモした内容を、朝にまとめて入力している

つながっていない

見守りのセンサーやナースコールは入れたのに、記録のソフトとつながっていない

一部の人しか使っていない

ソフトを入れたのに使っているのは管理者だけ。職員は紙とエクセルのまま

高齢者向けを無理に使う

障害福祉の事業所で、高齢者向けのソフトの項目を改変して使い、結局エクセルに戻っている

パソコンの取り合い

ソフトが入ったパソコンの台数が限られ、記録のたびにその席まで行かなければならない

登録しただけ

国の連携の仕組みに登録はしたが、やりとりする相手側がそろわず、使えていない

この前提に立つと、最初の質問が変わります。

NG 今の仕組みを聞くとき

「今、ソフトは何をお使いですか?」

「もう入っています」で会話が終わる。自分から断られに行く質問になる。

OK 今の仕組みを聞くとき

「今お使いのソフトで、どこまで使えていらっしゃいますか?」

使えていない部分の話になり、会話が続く。

NG 相手の困りごとに触れるとき

「人手不足で大変ですよね」「課題ですよね」

現場を下に見られたと受け取られ、反発を招く。

OK 相手の困りごとに触れるとき

「すでにしっかり取り組まれているとは思うのですが」と前に置いてから、1点だけ聞く

相手を立てたうえで本題に入れる。ただし前置きを重ねすぎると、そこで断られる。

介護の現場の方は、自分たちの仕事に誇りを持っています。「うちは儲けようと思ってこの事業をやっていない」と言われることもあります。現場のやり方を否定せず、「使いこなせていない部分」を一緒に言葉にする姿勢が大切です。

もうひとつ大事なのは、今すぐの入れ替えを迫らないことです。介護ソフトや設備は数年単位の契約やリースが多く、「去年更新したばかり」の施設は当分動きません。この営業は、次に切り替える時期に思い出してもらうために、今から情報を渡しておく営業だと考えると、無理な押しがなくなり、断られた先とも関係が切れません。

POINT

狙い目は「何もしていない所」ではなく「途中まで進んでいる所」です。たとえば加算の話なら、加算をまったく取っていない施設は取らない理由がはっきりしていて動きません。「一段目は取っているが、二段目はまだ」の施設が、一番話を聞いてくれます。

制度の変化は「電話した理由」にする。売り文句にはしない

介護・障害福祉の事業所は、売上の大半が国の決めた報酬です。数年おきの報酬改定、加算の要件の変更、国のシステムの切り替え、都道府県ごとの補助金。制度が変わるたびに、事業所のお金の入り方と仕事の中身が変わります。

ところが管理者は現場にも入っていて、制度の変更を追い切れていない所が多いのです。特に介護の機器やソフトの導入を助ける補助金は、都道府県ごと・年度ごとに対象も補助率も締め切りも違うため、一番追い切れていません。「今このタイミングで、こういう変更があります」という情報を渡す電話は、それだけで聞いてもらえます。

ただし、使い方を間違えると逆効果になります。

制度の話を使うときの決めごと

入口として使う

改定・加算・補助金は「今このタイミングで電話した理由」として最初に一言だけ出す。商品の説明の中心にはしない。

補助金を売り文句にしない

補助金を前に出すと「すぐ買わせる話」と受け取られて断られる。受注の段階で「補助金が出てから」と止まり、採択を待つ間に熱も下がる。

「入れれば加算が取れる」と言わない

加算は施設の体制と運用で取るもの。言い切ると信用を失い、ソフトが無くても取れる加算では反論される。

民間の案内だと名乗る

制度の話から入ると「役所からの委託ですか?」と誤解されやすい。最初に民間の会社からの案内だと伝える。

もうひとつ覚えておきたいのは、制度の話は時期によって効くものが入れ替わるということです。国のシステムの切り替えのように締め切りがある話は、締め切りの数か月前までは強い入口になりますが、多くの施設が対応を終えると急に効かなくなります。「加算が取れて収益が上がる」も、どこも取り終えた加算では響きません。

数か月前

一番効く時期

「〇月から変わります」「対応はお済みですか」が、そのまま電話した理由になる。

締め切りの直前

対応の早い所は済んでいる

済んだ施設が増え、「もうやった」で断られ始める。まだの施設を探す電話に変わる。

締め切りのあと

次の話に替える

同じ話は効かない。次の改定・補助金の締め切りのカレンダーを見て、その月に効く話に替える。

施設の種類によっては、「手間が減る」より「収入の話」の方が通ります。デイサービスは加算がそのまま収入になるため、「効率化」より「取りきれていない加算」の話に反応します。居宅介護支援(ケアマネ事業所)も、国の連携の仕組みを使うかどうかで担当できる件数が変わるため、「収入の話」として聞いてもらえます。制度の変化を常に追い、改定と締め切りのカレンダーを手元に持っておくことが、この業界の電話の土台です。

施設の種類ごとに、呼ぶ相手・つながる時間・効く話を変える

施設の形が違えば、いる人・利用者の層・電話に出る人・決める人・つながる時間・効く話が、すべて違います。だから、施設の種類ごとに呼ぶ相手と話を変えます。主な種類の目安は次のとおりです。

介護の施設・事業所

種類 呼ぶ相手 つながりやすい時間 効きやすい話
特養 施設長・事務長 昼の食事・入浴の介助の時間を外して 夜勤の記録、見守りの機器と記録のつながり、加算の書類
老健 事務長・看護師長(施設長は医師のことが多く、取り次がれにくい) 食事・入浴の介助の時間を外して 入退所のたびの書類の作り直し、リハビリ職の記録が別になっていること
デイサービス 管理者 11〜15時(送迎の時間を外す) 取りきれていない加算=収入、家族やケアマネに見せる報告
通所リハ(デイケア) 「通所リハのご担当の方」と部門名で(「リハビリの担当」だと外来につながる) 午後の早い時間〜夕方の手前 「機能訓練」ではなく「リハビリ・評価・見直し」の言葉で
訪問介護 管理者・サービス提供責任者(小さい会社は社長) 午前の早い時間 月末に集中する記録、申し送りの確認の手間
居宅介護支援(ケアマネ事業所) 管理者のケアマネ 朝の早い時間か、夕方の戻り 連携の仕組みと担当できる件数=収入、FAXや郵送のやりとり
サ高住・有料老人ホーム 施設の管理者。そこから本社の担当部署へ 食事・入浴の介助の時間を外して 必要な部屋から小さく始める、看取り・転倒の心配な方

障害福祉の事業所

種類 呼ぶ相手 つながりやすい時間 効きやすい話
就労継続支援B型 管理者(名前が分からなければ「サービス管理のご責任者様」) 午前の早い時間。支援中で出るまで時間がかかるので長めに鳴らす 工賃の計算、職員どうしでエクセルを取り合う記録
障害のグループホーム 住居ではなく、本社や併設の事業所にいる管理者 住居の番号より、本社の番号の方がつながる 世話人ごとにばらばらな記録、家賃・食費の精算
計画相談支援 「ご相談員様」(1〜2人で回している所が多い) 月初を外し、10日過ぎ サインのための訪問の往復、手帳のメモの打ち直し

表のとおり、つながる時間は種類ごとにばらばらです。業界でよく言われる「介護施設は14時半〜16時台がつながりやすい」は、すべての種類には当てはまりません。種類ごとに電話の記録を取り、自分たちで測って決めるのが確実です。

呼ぶ相手を調べるのにも、介護・障害福祉ならではのやり方があります。国が公開しているデータベースに、施設・事業所の名前・種類・電話番号・管理者の名前が載っているのです。

一覧を取る
介護は「介護サービス情報公表システム」、障害福祉は「WAM NET(ワムネット)」から、施設・事業所の一覧を取る
種類の列を付ける
手元の営業リストに種類の列が無ければ、電話番号で突き合わせて付ける。名前だけで判定すると外れが多い
名前で呼ぶ
管理者の名前で呼び出すと、受付で止まりにくい
落とし穴を避ける
本社も全施設も代表者の名前が載っているだけなら、名前ではなく役職で呼ぶ。名前の読み方は推測せず、聞き取った読みを営業リストにためる

もうひとつ、営業リストの「量」と「取れる量」は一致しません。訪問介護は数が一番多く、営業リストの多くを占めますが、小さく余裕のない事業所が多いため、取れる割合は低くなりがちです。反対に、特養・老健などの入所系は数が限られる一方で、規模が大きくお金もあり、話を聞いてもらいやすい相手です。入所系から先にかけ、訪問系は後から一部を当てるのが基本の並べ方です。

POINT

「介護施設」というひとくくりの営業リストのままでは、どこで取れて、どこで取れないのかが見えません。種類の列を付け、種類ごとに呼ぶ相手・時間・話を変え、種類ごとに結果を見ていきます。

事業所から入り、現場で聞いた話を持って本部へ上がる

大きな法人について、よく「本部に当たれば、まとめて全部の施設にアプローチできる」と言われます。ところが本部の代表番号に何も持たずにかけると、受付で止まるか「各施設の判断です」と回されます。反対に、施設に電話すると「本部で決めています」と言われます。この行き止まりは、事業所で聞いた話を持たずに本部に当たることから生まれます。

順番を逆にします。まず事業所に電話して現場の話を聞き、その事実を材料にして本部へ上がります。

事業所の電話では、アポだけを成功と考えないことも大切です。「本部の番号と担当部署を聞けたら成功」とアポの手前にもうひとつの成功を置くと、「本部で決めています」が行き止まりではなく、次の電話への入口に変わります。本部の番号は、聞けば教えてもらえることも少なくありません。

同じ法人でも、施設ごとに窓口と答えは違います。高齢者向けの施設で断られた法人でも、障害福祉の事業所では別の人が話を聞いてくれることがあります。採用の話なら、施設ごとに管轄が違って、2つの施設それぞれから話が進むこともあります。一つの断りで法人ごと営業リストから外さないことです。

事業所で粘らない方がよい相手

現場から上げない大手

大手の有料老人ホームのように、決裁が管理者から何段も上にある法人。現場から上げることはほぼないので、本社の担当部署へ直接当たる。

本部で導入済みのフランチャイズ

本部が決めた物しか使えないフランチャイズの事業所。本部で導入が済んでいれば、事業所に何度かけても動かない。

1〜2事業所だけの法人

本部と呼べるものが無く、管理者や社長がその場で決める。本部を探さず、現場で粘る。

有料の採用サービス

求人サイトや紹介などお金のかかる採用は「本部に任せている」ことが多い。施設で話を聞いたら、本部の担当につなぐ。

予算の時期も、法人の形で違います。社会福祉法人は予算に入っていないものを買えず、理事会のあとの秋から冬にかけて次の年度の予算を決めます。株式会社が運営するサ高住・有料老人ホームは年度単位の予算が多く、年明けに話があると検討に乗りやすくなります。決裁の金額にも注意が必要です。施設の現場で決められる金額は小さく、「ニーズは刺さるが、価格で刺さらない」ことがよくあります。月々の金額に直して見せる、小さく始められる形を用意するなど、現場で決められる形を考えておきます。

月初・監査・予算の時期を外し、断りは「時期」として残す

介護・障害福祉の事業所には、毎月・毎年決まった忙しい時期があります。ここを外すだけで、つながり方も話の聞いてもらい方も変わります。

外したい時期と、その理由

毎月1〜10日

国保連への請求の締めが毎月10日。障害福祉では事業所どうしの利用者負担の突き合わせも月初に重なる。この時期は「10日過ぎ」「翌月の中旬」の日程を出す。

運営指導(監査)の前

原則数年に1回、1か月ほど前に通知が来る。直前は書類の準備で時間が取れない。終わる時期を聞いて営業リストに残す。

送迎・食事・入浴の時間

デイサービスは朝と夕方の送迎の間は誰も出ない。入所の施設は昼の食事と入浴の介助の時間を外す。

連休の合間・災害のあと

連休の間に1日だけかけても、担当者はほぼいない。災害のあった地域への電話は控える。

そのうえで、一番の壁は「担当者に届かない」ことです。電話をかけても、誰も出ないか、担当者が不在の電話がとても多いのが、この業界の特徴です。通じたあとの話し方より、いつ・どこにかけるかが勝負と考えます。

つながらなかった先へのかけ直しは、遠慮しなくて大丈夫です。かけ直すほどつながる割合は少しずつ下がりますが、つながったときにアポになる割合は、かけ直しても下がりません。むしろ、間をあけすぎる方がよくない傾向があります。つながらなかった先には、1週間以内にかけ直します。折り返しの電話はほとんど来ないので、次にかける日時はこちらで決めて、担当者に伝えておきます。

断られたときの言葉も、ほとんどは「終わり」ではありません。

NG 「今月は忙しい」「月初はばたばたで」

断られたと受け取り、営業リストから外す

実は時期を伝えてくれているだけの相手を、自分から手放してしまう。

OK 「今月は忙しい」「月初はばたばたで」

「では10日過ぎはいかがですか」と、その場で次の日程を出す

月初を外した日程なら、そのまま決まることが多い。

NG 「去年入れ替えたばかり」

今の仕組みの弱みを並べて、入れ替えを迫る

数年単位の契約が残っている相手は、何を言っても動かない。

OK 「去年入れ替えたばかり」

次の更新の時期を聞き、その少し前にかけ直す日を営業リストに残す

切り替えの時期に、最初に思い出してもらえる会社になれる。

もうひとつ気をつけたいのが、名乗り方です。介護施設の採用担当には人材紹介の、事務所にはソフトの営業電話が毎日届いています。「人材サービスの会社です」「請求ソフトのご案内です」と名乗った瞬間に、ほかの無数の営業と同じ棚に入れられてしまいます。種類のくくりで名乗らず、相手の施設のどの困りごとの話なのかを最初の一言で伝えることが、同じ棚に入らないコツです。

POINT

介護・障害福祉の断りの多くは「時期」と「宛先」の問題です。時期は日程を変えれば、宛先は本部へ上がれば越えられます。話し方を磨く前に、いつ・どこにかけるかを見直します。

うまくいった例・いかなかった例

ここからは、介護・障害福祉の施設・事業所への電話で、何をして、何が分かったかを紹介します。特定を避けるため、会社名は伏せ、どんな商材だったかだけを書いています。

うまくいった例

全国展開の住まいの施設への、新しい仕組みの案内

状況

全国に住まいの施設を展開する会社は、導入を本社が一括で決め、新しい施設を作るときに入れる物を決めていた。本社の代表番号にかけても、話を聞いてもらえなかった。

やったこと

まず個々の施設の管理者に電話し、「本社のご対応であることは承知のうえで」と前置きして話を聞いた。「導入は本社だが、現場から声は上げられる」「全部屋でなく必要な部屋だけなら」という話を聞き、その事実を持って本社の担当部署へ電話した。

分かったこと

現場で聞いた話を先に置くと、本社の担当部署の責任者との商談まで届く。施設の管理者は、本部へ上げるための味方になってくれる。

いかなかった例

デイサービスへの、加算に関わるサービスの案内

状況

「加算を取っていない施設ほど困っているはず」という考えで、加算を取っていないデイサービスに絞って電話した。

やったこと

加算を取っていない施設に、加算が取れるようになる話を中心に案内した。

分かったこと

加算を取っていない施設には、人の配置や利用者の層など、取らない理由がはっきりある。反応がよかったのは、加算の一段目は取っていて二段目はまだという「途中まで進んでいる」施設だった。

2つの例から言えること

どちらも、「たくさんかける」より先に「どこに・どの順で当たるか」を直しています。介護・障害福祉は、施設の事情に合わせるだけで反応が大きく変わる相手です。

介護・福祉業界での支援事例は「介護・福祉の営業代行実績」に、病院・クリニックへの電話は「病院・クリニックのテレアポ攻略法」にまとめています。

まとめ:施設ごとの事情に合わせることが一番の近道です

介護・障害福祉の施設・事業所は、忙しく、営業電話に疲れていて、決める人が施設と本部に分かれている相手です。押さえるのは次の5つです。

介護・障害福祉のテレアポで押さえること

  • 「入っていない所」ではなく、「使いこなせていない所」を言い当てる
  • 制度の変化は「電話した理由」として渡し、売り文句にはしない
  • 施設の種類ごとに、呼ぶ相手・つながる時間・効く話を変える
  • 事業所で現場の話を聞き、その事実を持って本部へ上がる
  • 月初・監査・予算の時期を外し、断りは「時期」として残す

現場のやり方を否定せず、相手の言葉で、相手の都合のよい時期に話す。この当たり前を一件ずつ積み重ねることが、遠回りに見えて一番の近道です。

よくある質問

介護施設に電話がつながりやすい時間帯はいつですか?
施設の種類によって違います。デイサービスは送迎を外した11〜15時、特養などの入所の施設は昼の食事や入浴の介助の時間を外した時間、ケアマネ事業所や訪問系は朝の早い時間か夕方の戻りがつながりやすい傾向があります。どの種類でも、毎月1〜10日の請求の時期は避けましょう。
「本部で決めています」と言われたら、どうすればいいですか?
そこで終わりにせず、「本部のご対応と承知のうえで」と前置きして、現場の困りごとを聞きます。そのうえで本部の番号と担当部署を聞き、現場で聞いた話を先に置いて本部へ電話します。何も持たずに本部へかけるより、話を聞いてもらいやすくなります。
介護施設との商談は、訪問しないと進みませんか?
多くの場合、オンラインの商談で進みます。現場で動きを見せる必要がある商材を除けば、オンラインを断られることは多くありません。ただしメールが苦手な施設や、資料はFAXや郵送を望む施設もあります。資料を送ったら電話でひと声かける、件名を分かりやすくするなど、届け方に気を配りましょう。

このような状況でしたら、

ぜひセグロスにご相談ください

  • 介護・障害福祉向けの商材で、新規開拓を始めたい
  • 施設・事業所に電話しても、受付や「本部で決めています」で止まってしまう
  • どの種類の施設に、だれ宛てに電話すればよいか分からない
  • 介護・障害福祉の営業リストを作りたい
  • 外注したいが、本当に結果が出るのか・情報の扱いは大丈夫か不安
まずは現状を伺い、「どこで詰まっているか」と「次の一手」を整理します。

(外に任せるべきか、自社で直すべきかも含めて整理します)